山口県光市の母子殺害事件

ptaroukun

2009年10月07日 21:07


酒鬼薔薇聖斗の記憶がふとよみがえる。

1998年に土師守さん(淳君のお父さん)の手記が出版された翌年、半年も経たないうちに「少年A」この子を生んで・・・という父母の手記が出版されました。
どうしてこの事件は起きたのか、きっかけとなったもの、背中を押してしまった原因はなんだったのか、複雑な加害少年の心の闇を解くことは誰にもできなかったのか、どうして被害少年は淳くんだったのか、当時私は一字一字噛みしめるようにこの2冊を読んだことを思い出します。
そしてまだ解決していないことも。

今日から、山口県光市の母子殺害事件の実名本が発行されるそうです。
同県でもあるので、とても考えさせられる事件、裁判です。
被害者はいつも人権を無視して報道されるのに、未成年だからといって人権を擁護される。
あと何十年も生きられたであろう若くして命を奪われた二人、よそ様の人権は簡単に奪っておいて、弁護人及び自分の人権は守りたいと主張する、なんて理不尽極まりない。

ここ最近、未成年よる残虐な事件が頻繁に起きていることをみなさんはご存知だろうか。
そして、その動機はとても身勝手極まりないもの。
15歳という若年齢での犯行が2週間後にも。
しかも集団暴行という卑劣さ。
犯行には11歳という少年も加担していたり、ゲームの延長の感覚なのかと錯覚してしまう。
最近の小学生は、死んでも生き返ると本当に信じている子が二割か三割かいるらしいです。
そんな道徳理念が薄れてきている昨今、この現状にどれだけの大人や政治家が真剣に向き合い、取り組んでいくのか、危機感を持たなければいけないと思います。
被害者、加害者になった少年のSOSはあったはずなのに、そのサインを見逃してしまった両者の親にも少なからず責任はあったのではないでしょうか。

いつ加害者側立場になってもおかしくない世の中。
いつ被害者側立場になってもおかしくない世の中。
今のこの幸せも、きっと紙一重ということかもしれない。

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